黒木ひなこ 念願叶うか!?“アイドルと始球式”について考えてみた

黒木ひなこ 念願叶うか!?“アイドルと始球式”について考えてみた
スターマンのメガホンを手に



「横浜スタジアムで始球式は夢ですね。でんぱ組.incさんがやられるとお聞きしたので、悔しいです!」

アーマーガールズのリーダーで新センターとなった黒木ひなこは8月23日、東京・秋葉原P.A.R.M.Sで行われた自身の生誕祭で、そう語った。

29日から31日まで横浜スタジアムで開催される横浜DeNAベイスターズ×読売ジャイアンツの3連戦はスペシャルイベント『勝祭(KASSAI)』と銘打たれ、きょう30日の試合前、日本武道館公演も成功させたアイドルグループ・でんぱ組.incがミニライブと始球式を行う。

黒木は神奈川県出身で、地元のプロ野球チーム・横浜DeNAベイスターズの大ファン。ベイスターズの本拠地である横浜スタジアムで始球式を行うことを夢見ている黒木は、今回のでんぱ組のミニライブ&始球式のニュースを聞いたとき、冒頭のように悔しがった。「もしも、横浜スタジアムでアーマーガールズがミニライブをやって、自分が始球式をやるとしたら…」と、思い描いたかもしれない。

そこで、「なぜアイドルが日本のプロ野球で始球式を行うようになったのか?」について、考えてみた。日本における始球式の起源は、明治41年(1908年)11月22日、早稲田大学野球部と米国のメジャーリーグ選抜チームが対戦した際、早大の創始者である大隈重信が行ったとされている。大隈が投げた球はストライクゾーンから大きく外れたが、早大の1番打者が「大隈総長が投げた球をボール球にしてはいけない!」と考え、わざと空振りしてストライクにしたという。これがきっかけとなり、投手役を現役選手以外の人物が務め、相手打者はわざと空振りしてストライクにするという始球式のスタイルが生まれたと言われている。

プロアマ問わず日本における野球の始球式は大隈重信から始まり、政治家が多かったが、なぜアイドルが投げるようになったのか。確証がないのではっきりアイドル第1号とは言えないが、1992年、読売ジャイアンツの開幕戦で宮沢りえが投げてから、“アイドルが始球式を行う”という構図が生まれたとされている。それ以降もジャイアンツの開幕戦では、中山美穂(1993年)、西田ひかる(1994年)、内田有紀(1995年)、飯島直子(1996年)、安室奈美恵(1997年)、吉川ひなの(1998)といった当時人気のアイドルやタレント、歌手がズラリ。男性アイドルでもSMAPの中居正広やKAT-TUNの亀梨和也らが行っており、アイドルが始球式を行うことは球場全体が明るくなり、イメージアップにもつながる。結局はそういうことなんじゃないだろうか。

その他の理由としては、プロモーションということも挙げられる。ロッテなどで活躍した倉持明氏を父親に持つAKB48の倉持明日香は、派生ユニットのフレンチ・キスがCDデビューする際に、神宮球場で始球式を行っており(2010年9月7日、ヤクルト×広島)、私立恵比寿中学の廣田あいかは、自身が声を務めるアニメ『たまこちゃんとコックボー』のモグPの衣装で始球式を行っている(2014年6月22日、広島×日本ハム)。

ここ最近で印象に残るアイドルの始球式といえば、今年の3月28日、ヤフオクドームで行われたホークス×ロッテの開幕戦で地元・福岡の“天使すぎるアイドル”橋本環奈が初々しい姿を見せたことや、2013年9月3日、Kスタ宮城(当時)で行われた楽天×西武に、当時楽天のエースだった田中将大投手(現ヤンキース)と親交があったももいろクローバーZが登場したことだろうか。

黒木が所属するアーマーガールズは、先輩ユニットのアリス十番、スチームガールズとともに仮面女子として活動しており、10月13日にはZepp Tokyoで2ndワンマンライブを控えている。黒木は「でんぱ組さんは海外とか行かれたり、去年もサマソニとか『ROCK IN JAPAN』とか出られていた凄い方なので。次は仮面女子の時代が来るんじゃないかと確信してます」と、でんぱ組に敬意を表しつつ、自信を持ってコメントした。
黒木ひなこ 念願叶うか!?“アイドルと始球式”について考えてみた

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