俳優の青木玄徳(28)が21日、東京・新宿バルト9で行われた映画『闇金ドッグス3』初日舞台挨拶に俳優の山田裕貴(25)、波岡一喜(37)、津田寛治(50)、女優のMEGUMI(34)、冨手麻妙(22)、土屋哲彦監督(37)とともに出席した。
ラストファイナンスの社長・安藤忠臣(山田)に雇われている元・中途半端なイケメンホストの須藤司(青木)を主人公に、闇金融の実態を描いた作品。2015年8月に『闇金ドッグス』が公開され、先月公開された『闇金ドッグス2』に引き続き、シリーズ3作品目となる。
映画初主演の青木は、「怒涛の撮影で2から3にかけての時間があまりなくて、変に気負ったりせずに3にいけたんですけど、主演というのはやってる最中に荷が重くなってくるので。スタッフさんやキャストの皆さんが凄くいい人たちが集まってくれたので、頑張ってやれたなとは思ってますね」と語った。
また、「MEGUMIさんがゲストでいらしてくれたので、すげーテンション上がりました。僕、Dragon Ash凄い聴いてたので」と、MEGUMIの夫でDragon Ashのボーカル・Kj(降谷建志)の名前を上げると、MEGUMIも「私じゃない? あっちのほうね」とびっくり。客席から笑いが起きる。
須藤の債務者であるステージママ・聖子役のMEGUMIは、「今回はステージママという役でありながら、言葉が上手くしゃべれないという設定もありましたので、そのへんのところが難しかった。だけど、泥沼にはまっていきながらも、子供を思う気持ちというのは地球上のお母さんは全部共通すると思うので、そのへんの気持ちは途切れないようにしたいなと思っていた」とコメント。
続けて、「シリアスなシーンもあったりしたので、本番前にいろいろ考えていると、青木君が『降谷建志さんの身長って何センチぐらいですか?』って聞いてきた。えっ、いま? いま身長気になるの?」と暴露すると、観客も爆笑! これに波岡が「よっぽど旦那気になってるな! めっちゃ好きやねんな~」と乗っかると、青木は「めっちゃ好きなんですよ。世代なんです」と、Dragon Ash愛を爆発させていた。
山田は、「青木さん演じる須藤がキャラのいい、抜けた感じを素晴らしくやってくださったので、僕は見守ってる兄貴みたいな感覚で撮影に臨みました。(向こうが)年上なんですけど」と、安藤忠臣を演じるにあたっての醍醐味を語る。
波岡は「闇金業者に見えますよね? 僕。不遇にもそう見える容姿に生まれまして。あまりやり過ぎると闇金業者を飛び越えてしまう事態が起こってしまうので、僕の相方が暴れて、僕は静かにしてようかなと思ってやりました」と、ニヤリ。
『闇金ドッグス』では地下アイドルを演じていた冨手は、今回は路上アーティストという役どころ。「撮影前に監督から『ちょっと太ったね。痩せろ』と言われたので、撮影中は何も食べなかった。劇中でいくつか食べたり、飲んだりするシーンがあるんですけど、本当に美味しく感じるぐらい、監督から仕打ちを受けました(笑)」と明かしていた。
悪徳プロダクションの社長・沢村役の津田が、「この映画は闇金を扱ってるけど、厳密に言うと、俳優を描いている。土屋監督の凄いところは、若い俳優が輝くように演出されているというか。俺がやってる芸能事務所のシーンでも、青木君とか山田君とか波岡君が入ってくると、それぞれの空気の変わり方をする」と土屋監督の手腕を絶賛すると、波岡も「素晴らしい挨拶ですね! 俺たちが言いたかったことを全部言ってくれた」と感激し、観客が拍手。
フォトセッションでは、津田、波岡、山田を筆頭にキャストが笑顔になったり、カメラをにらんでみたり、豊かな表情で観客を笑わせた。
『闇金ドッグス』
【出演】青木玄徳 MEGUMI 冨手麻妙 松林慎司 内田滋 山崎直樹 山田裕貴 波岡一喜 津田寛治
【監督】土屋哲彦
【脚本】池谷雅夫
【企画・配給】AMGエンタテインメント