仮面女子が23日、さいたまスーパーアリーナでワンマンライブ『地球のおへそ』を行った。
同ユニットがワンマンライブを開催するのは2014年5月、10月のZepp Tokyoに続き、3回目。2回目のワンマンとなった昨年10月のZepp Tokyoで今回のさいたまスーパーアリーナワンマンライブが発表された際、メンバーは腰を抜かして驚いていた。それもそのはず。キャパシティー2500人のZepp TokyoをSOLD OUTにできなかった仮面女子が、Zepp Tokyoの約10倍のキャパを誇る会場でワンマンライブを行うことは、無謀な挑戦と言われた。
ワンマンライブ前のオープニングアクトでは、仮面女子と東京都立葛飾総合高校吹奏楽部がコラボ。仮面女子メンバーからは吹奏楽経験者の桜のどか、窪田美沙、月野もあの3人が出演した。
ここで仮面女子候補生がライブを行い、「アドベンチャー」、「クエスト~今だ!!最弱の戦士~」の2曲を披露し、会場を温める。
『第6回ティーンズコレクション』内での『第1回次世代読モコンテスト』も開催され、AKB48の永尾まりや、女優の平祐奈らが特別審査員およびゲストモデルとして登場。仮面女子からは黒瀬サラ、澤田リサがモデルとしてランウェイを堂々と歩いた。
そしていよいよ仮面女子のワンマンライブへ。仮面女子は3つのユニットで構成されており、仮面女子:アリス十番からは立花あんな、桜のどか、森カノン、川村虹花、桜雪、澤田リサ、仮面女子:スチームガールズからは黒瀬サラ、神谷えりな、水沢まい、坂本舞菜、小島夕佳、梅こうめ、仮面女子:アーマーガールズからは黒木ひなこ、窪田美沙、月野もあ、楠木まゆ、百瀬ひとみ、北村真姫の18名のメンバーで出演。場内が暗転し、特別VTRが流れ、観客のテンションも徐々に上がっていく。
メンバーはアマガ、スチガ、十番の順に登場し、センターの立花が仮面女子の旗を持ち、「Follow me!」と開演の雄叫び! メンバーが仮面を被り、武器を持ったまま花道を駆け抜け、ド派手にライブスタートとなった。
オリコン1位を獲得した「元気種☆」で幕開けとなり、最初のMCでリーダーの桜のどかが「1曲目に『元気種☆』を披露したんだけど、なあちゃん(川村)がシビれる一言を言ったわけよ」と、川村にふる。これに川村が「やっぱり私たち地下アイドルって都内のライブハウスとか転々として活動してきて、お客さんが3人しかいない所でライブしたこともありました。それがさいたまスーパーアリーナという大きな会場で、こんな多くの人の前でライブができるんですよ! 地下アイドルがここまで来たぞーっ!!」と喜びを爆発させると、ファンも大歓声で応えた。
来場者にはリップルライトが配布され、このリップルライトは仮面女子メンバーが指示した色に光るという優れモノ。立花が「赤になれ!」と言えば会場全体が赤になり、観客も一斉に沸く。だが、カノンが自身の担当カラーである「青になれ!」と言っても他の色になり、観客も爆笑! さらにカノンが「なんでよ~! 青だっつーの!」と命令しても、しまいには反応しなくなり、場内は笑いに包まれた。
「LOVE is ALL」ではメンバーのサインが入ったハート型の紙吹雪が舞い、新曲「散華~戦国の世に舞う百華の如し~」では炎が上がる豪華な演出も。各ユニットによるメドレーでは、スチガが「destiny」、アマガが「ココロイド」、十番が「ジャンピン☆ベイベー」といった普段のライブでも人気ナンバーを連発し、観客の盛り上がりも最高潮に達する。
ラストの「夏だね☆」では、センターの立花がカメラを手にさいたまスーパーアリーナをボート航海! カラフルな大型風船も舞い、壮大なフィナーレとなった。
ここで観客からアンコールが発生し、仮面女子メンバーは衣装をチェンジして再登場。あいにくこの日は雨模様となったが、のどかが「私たち仮面女子が、地下アイドルがさいたまスーパーアリーナに立ってるぞー!」と叫ぶと、場内は大歓声だ。
そして、のどかはメンバーを代表して以下のメッセージを観客に送る。
「私たちは地下アイドルとして、毎日毎日目の前のライブを大切に、階段を一段一段、一歩ずつ着実に上ってきました。芸能界っていうのは、その階段をたった10歩で上りきる人もいます。大きな一歩で駆け上がる人もいます。でも、私たちはこの階段を上るのに…まだ階段の途中だけど、いま多分3000歩、5000歩ぐらい毎日一段ずつ階段を上っています。いろんな人に『どうせ地下アイドルなんて』って言われた日もありました。でも、言わせてください。私たち仮面女子は地下アイドルだけど、いま夢じゃなくて、実際にここに立っています! それもこれもこうやっていままで応援してくれた、そしてきょうこの場に来てくれている一人一人のおかげです。みんながいなければこの階段も上ることができませんでした。私たちはこの地下アイドルの世界だけではなくて、アイドル界だけではなくて、すべての人々に証明したいと思っています。私たちは一歩一歩の階段を上るのは遅いけれども、夢を叶えつつあります! だからいま夢を持っていて、あきらめそうになっている人がいたとしたら、また夢が見つけられないって思ってる人がいたら、もっと自分に自信を持ってください。叶わない夢は絶対にありません。私たち仮面女子が必ず、これからも証明してみせます!」
場内は拍手喝采となり、アンコールの「全開☆ヒーロー」で、約2時間30分のステージは終了。仮面女子が地下アイドルとして初めて、大会場でワンマンライブを行ったという歴史に残る一日が幕を閉じた。
[セットリスト]
仮面女子候補生
1.アドベンチャー
2.クエスト~今だ!!最弱の戦士~
仮面女子
1.元気種☆
2.Wohhhh!!!!☆
3.アリス・イン・アンダーグラウンド
4.TRY!!
5.ぱらだいすいーつ
6.あきばサンダルのうた~DO!!~
7.マリン☆ロード
8.恋の引金(トリガー)
9.全力エンジン
10.LOVE is ALL
11.天地-AMATSUCHI-
12.散華~戦国の世に舞う百華の如し~
13.妄想日記
14.超・アドベンチャー
15.各ユニットメドレー~destiny(仮面女子:スチームガールズ)→ココロイド(仮面女子:アーマーガールズ)→ジャンピン☆ベイベー(仮面女子:アリス十番)
16.つけMEN☆極MEN
17.大!逆!転!
18.大冒険☆
19.夏だね☆
EN1.全開☆ヒーロー