桜雪生誕祭で人生初のボート航海！「最強の東大生アイドルになる！」

仮面女子:アリス十番の“現役東大生アイドル”桜雪の生誕祭が1月2日、東京・秋葉原P.A.R.M.Sで行われた。

昨年12月12日に22歳の誕生日を迎えた雪を祝福するため、多数の雪連(雪のファン)が来場。生誕祭が行われたこの日の2部公演のトリに、アリス十番が登場すると、場内は雪のイメージカラーである緑のサイリウムで彩られた。

前回の生誕祭と同じように雪の両親が見守る中、1曲目の「アリスのロッキン・ホラー・ショー」から観客のボルテージは最高潮！最初のMCを終え、雪が3曲目を「負けないで☆」と曲紹介したが、流れたのは十番のバースデーソング「ハピ☆バデ」。実は、メンバーが雪には内緒で仕組んだサプライズだったのだ。

「最強☆サマー」を歌い終えたところで、セレモニーへ。白雪姫のお城をイメージした豪華なケーキが運び込まれる。雪が大好きなふなっしーのカラーが散りばめられ、好物のシュークリームなどが飾られた特別仕様だ。

メンバー同士でケーキを食べさせ合った後、雪連が雪へ生誕Tシャツやヲタ図鑑、花束などをプレゼント。十番メンバーからもふなっしーのクッキーやトイレットペーパーなど、個性豊かな物が贈られた。

ここで、メンバーを代表し、リーダーの桜のどかが手紙を読む。「雪ちゃんと初めて出会ったのは、まだ雪ちゃんが高校3年生の東大の赤門前だったね。初対面でいきなり雪ちゃんの東大合格発表のレポーターをさせてもらって、残念ながらそのときは不合格で、そのときの気まずさったら本当になかったです」と、笑いも入れつつ、雪との出会いを振り返る。

その1年後、雪は晴れて東大に合格。OZ、スチームガールズと昇格し、成長していったが、のどかは「だからこそ心配になることもたくさんあって。勉強との両立、ましてや東大生でこの多忙なアリスプロジェクトと両立するって並大抵のことじゃないと思います」と、危惧していたようだ。

続けて、「雪ちゃんはロボットなんじゃないかなと思ってたけど、雪ちゃんがアリス十番に昇格して、一緒に過ごす時間が長くなっていって、本当は普通の女の子なんだということに気づきました。いつも明るく、みんなを笑顔にしてくれる雪ちゃんだけど、本当は凄く繊細で傷つきやすくて、こっそり一人で泣いているのも見てきたし、たまに壊れちゃうんじゃないかなって心配になる日もありました」と心情を明かし、雪が昨年、学業のため、約2ヶ月間休業したときのことを「正直、ホッとする部分もありました」と告白。

そして、「雪ちゃんが帰って来てくれて、一気にステージが明るくなりました。雪ちゃんの全開スマイルにかなうものはないと思っています」とエールを送ると、のどかは涙を浮かべる雪の頭をなでて、優しく抱きしめた。

ライブは「全開☆ヒーロー」で再開し、ラストの「夏だね☆」で、雪が人生初のボート航海！緑のサイリウムに加え、スチームガールズ時代のイメージカラーだった黄色のサイリウムも輝き、壮大な景色となった。

ライブを終えた雪は、「初めてボートに乗って、あんちゃんはいつもこの景色を見てるんだなって思って、凄いかっこいいなと思いました。あんちゃんは赤仮面を狙ってどんどん来てほしいって言ったから、雪もあんちゃんの代わりにボートに乗れるぐらいの気持ちでこれから頑張っていきます」と、センター・立花あんなに代わり、ボート航海したことに感激。

最後には雪自身も挨拶し、「きょうが世界で一番『雪』って呼ばれた日なんじゃないかなって思います」と、感謝の言葉を述べた。

昨年の生誕祭では「ケガをしないように」という意味を込めて千羽鶴をもらった雪だったが、「1年間ステージに立ち続けることができなくて、2ヶ月間休業することになりました。本当にファンのみんなには寂しい思いをさせてしまったと思うし、仮面女子のメンバーにもたくさん迷惑をかけてしまいました」と、周囲に頭を下げる。

また、「東大での大学生活もあって、わけがわからなくなってしまうこともありました。いまこうやってみんなに囲まれてるときにこういうこと言うのも何なんですけど、根拠もなくファンのみんなに嫌われてるって思ってた時期がありまして…。雪はダメな人間だって思ってしまったり、自分のことを責めるような考えがとまらなくなってしまうときがありました」と打ち明けたところで、こらえきれず、涙。

それでも、「もうネガティブで臆病な自分を卒業したいと思います。みんながいれば大丈夫だって信じることにしました。ビビらずにやりたいことを後悔しないようにやって、失敗したらそのときはそのときで反省して、また頑張って、頑張って、頑張ります」と前を向き、「アリスプロジェクトに入って、もう4年半が経ちました。いまのメンバーでは最古参になります。なので、最古参にふさわしくもっとしっかりして、いつもメンバーをまとめてくれるのどかちゃんのことも助けたり、支えたりできるようにしっかりとしていきたいなと思います。雪は今年こそ、国民的地下アイドルにふさわしい最強の東大生アイドルになってみせます！」と強気に宣言してみせると、雪連が拍手で応えた。

生誕祭終了後、雪は「年始でお客さんが来るのか不安があったけど、いざ始まってみたらお客さんもたくさんいて。みんなが緑のサイリウムを焚いてくれて、一度は乗ってみたかったボートに乗れて、初めてのことがいっぱいありました。本当に幸せでした」と、感想を。

アリス十番メンバーも生誕祭を終え、以下のようにコメント。

渡辺まあり「私はこの仕事だけでも精一杯なのに、雪ちゃんは学業と両立させていて、しかもいつも笑顔で。空気を明るくしてくれている雪ちゃんの生誕祭なので、私はふなっしーのクッキーを作ってきました。そして、さっきふなっしーにもクッキーの画像を(ツイッターで)送りました(笑)」
森カノン「雪ちゃんは明るくて元気で、周りを明るくしてくれて、なおかつ面白くて知性もあって。本当に欠陥がないんじゃないかというぐらいなんでもこなせる子で。そんな雪ちゃんが4月に十番に加入してくれて、十番として初の生誕祭だったんですけど、ファンの皆さんがたくさん来てくれて、緑一色のサイリウムでみんなに祝福された。雪ちゃんも幸せそうだったので、私にとっても幸せな生誕祭になりました」
立花あんな「去年のスチームガールズのときの生誕祭でも凄く盛り上がっていたので、それに負けないぐらいアリス十番でも盛り上げたいなと思って、出番前から気合満々でした。雪ちゃんに内緒でサプライズの『ハピ☆バデ』を用意したのは、ファンの方も雪ちゃんも楽しんでくれたんじゃないかなと思います」
桜のどか「2015年が始まって初の生誕祭が雪ちゃんということで、初めてにぴったりの明るくて感動的な生誕祭になったと思います。雪ちゃんは本当に頑張り屋さんで、いつも一人で抱え込んじゃうので心配する部分もあったんですけど、きょうは心から楽しんでくれて、無邪気に子供みたいな感じで騒いでくれたので、その姿を見ているのが幸せだった。ファンの方も感動して涙を流したり、凄く心が温まる生誕祭だったなと思います。アリス十番に雪ちゃんが入ってくれてよかったなと感じた一日でした」

今年は11月23日にさいたまスーパーアリーナでワンマンライブを控える仮面女子だが、昨年多数のバラエティー番組に出演した雪は、会場を満員にするためのキーパーソンとも言える。“現役東大生アイドル”の看板を持つ雪がテレビに出演することで、仮面女子の名を世間に広く知ってもらうためだ。

そのことを問うと、雪は「私は劇場の投票でも凄く人気があるメンバーというわけでもないし、私ができることといったら、少しでもテレビに出て、仮面女子の名前をみんなに知ってもらうように活動することなんじゃないかなと思うので。今年もたくさんバラエティー番組に出て、たくさん仮面女子につなげたい」と返答。

今春から4年生になる雪は、現役東大生アイドルの看板が使えるのも来年3月までだが、「東大卒のタレントさんはいっぱいいるけど、現役でいられる今年が勝負。さいたまスーパーアリーナを満員にするぐらいのノリが仮面女子にはあると思うので、それがあれば無事に卒業して大丈夫かなと思います。4年生になると卒論が始まるので、ストレートで卒業したい」と語った。