OZ・星野梨花アイドルを卒業「私の人生の青春はここ(P.A.R.M.S)にありました」

仮面女子候補生OZのみつばち担当・星野梨花の卒業式が20日、東京・秋葉原P.A.R.M.Sで行われた。

今月9日に17歳の誕生日を迎え、同12日に生誕祭を行ったばかりの星野だが、この日の1部公演でOZ、アイドルとしてラストライブを開催。トリにOZが登場すると、会場は星野の担当カラーである黄色のサイリウムが輝いた。

メンバーは星野をはじめ、リーダーの猪狩ともか、瀬崎結菜、乙木伽奈、小鳥遊さと、桃原里香、片寄菜々の7人が勢揃い。ライブは「アドベンチャー」でスタートし、その後も曲を重ねるごとに黄色い風船が何度も何度も飛ぶ。

最初のMCでメンバーから現在の心境を聞かれた星野は、「楽しいよ、凄く。寂しくはないかな。だって永遠の別れじゃないじゃん？だから大丈夫」と返答。6曲目の「未来ノヒカリ-えらいやっちゃ人類-」を歌い終えたところで、メンバーを代表し、猪狩が星野へ手紙を読み上げる。

12日の星野の生誕祭では猪狩が手紙を読み、翌13日の猪狩の生誕祭では星野が手紙を読んだため、猪狩は「なんだかみんなの前で文通しているようですね」と苦笑い。続けて、「まだまだ一緒にいたいし、時間が止まればいいのにって心から思ってます」と本音を漏らし、「普通の高校に通っているから融通もなかなかきかなくて、アイドルとの両立は計り知れないほど大変だったと思います。だから別の夢を見つけて、新しい道に進むりんりんを素直に応援したいと思いました」と星野を励まし、他のOZメンバーから預かったメッセージを代読した。

片寄菜々
「OZに上がったとき、優しく声掛けてくれて、どうしてもできない振りを何度も何度も嫌な顔せず練習に付き合ってくれて、嬉しかったです」
瀬崎結菜
「私のほうがお姉さんなのに、私のことを赤ちゃん扱いしてくるりんちゃん。いつもしっかりして、OZを引っ張ってくれてありがとう」
乙木伽奈
「たいして面白くもない発言を面白くしてくれたり、無駄絡みさえもりんりんは笑顔でなんでも受け答えしてくれて、そんなりんりんが大好きです」
桃原里香
「同じユニットになる前はもっと子供なのかなって思ってたけど、実際は誰よりも大人な考えで、OZのメンバーを喜ばせようといつも頑張ってくれてありがとうございます」
小鳥遊さと
「梨花ちゃんはメンバー思いで優しくて、たまに子供らしい一面があるところにキュンとしてました。いつもステキな笑顔をありがとう。大好きです」

そして、猪狩は「これから先、りんりんが過去を振り返ったとき、とてもキレイな思い出として残っていてくれたら嬉しいです。そして、私はここにいたんだよ！って誇れるようなユニットをこれからも築いていけるよう頑張っていくので、ずっと見守っていてください。OZの『OVER THE RAINBOW』での私たちのパート『同じ夢に向かってく仲間よ手を繋いで進もう』。ここを一緒に手をつないで歌うのがホントにホントに大好きでした。もう同じ夢ではなくなってしまうけど、ずっと大切な仲間です。りんりんに出会えて本当によかったです」とエールを送ったところで感極まり、涙。手紙を星野に渡すと、2人はガッチリと握手した。

ライブは「Believe road」で再開。OZとして初めてのオリジナル曲で、メンバーにとっても思い入れが強い「OVER THE RAINBOW」では、猪狩が手紙で言っていたように星野と手をつなぐ場面も。ラストの「Days」では、星野が涙を流しながら黄色に輝く客席の海をボート航海し、アイドルとしてのステージを終えた。

ここで卒業証書授与が行われ、小鳥遊が証書を星野に渡す。最後には星野自身も挨拶し、「私がアリスプロジェクトに入所した当時はP.A.R.M.Sではなく、芝浦Cubeというところでライブをしていて。13歳で入って、同じぐらいの年齢の子が誰もいなくて不安だったんですけど、アリス十番の先輩たちや当時はOZだったスチームガールズのメンバーの方たちが優しく声を掛けてくれて、凄い温かい場所なんだなと思って、私もステージに立ちたいと思いました」と、自身のアイドル人生を振り返る。

スライムガールズ時代についても触れ、「私はもう入所して1年が経ってたけど横のポジションで、みーしゃん(窪田美沙、現仮面女子:アーマーガールズ)はまだ入所して全然経ってなかったけど、センターで。凄く悔しくて、たくさんみーしゃんにもあたってしまって、いま思うと情けないなって思います」と自責の念にかられたが、「私はアリスプロジェクトに入ってからたくさんの出会いと別れを経験しました。出会うことは凄く嬉しいけど、お別れは凄く寂しくて、その度に裏切り者とか正直思っちゃってて。だからいまこうして卒業することを裏切り者って思われてるんじゃないかなって思うけど、私は選んだ道を後悔していません」とキッパリ宣言。

今後については、「私の新しい夢は将来美容関係のお仕事に就いて、仮面女子、OZ、ぱー研！とかのメイクアップアーティストになりたい」と語り、「私の人生の青春はここにありました。これからもずっとずっと忘れません。私のことも忘れないでください」と観客に呼びかけると、温かい拍手が会場を包んだ。