仮面女子:スチームガールズのセンター・黒瀬サラの生誕祭が8月8日、東京・秋葉原P.A.R.M.Sで行われた。
8月6日に19歳の誕生日を迎えた黒瀬を祝福するため、多数のサラりん党(黒瀬のファン)が集結。生誕祭が行われたこの日の2部公演のトリに仮面女子:スチームガールズが登場すると、場内は黒瀬のイメージカラーである水色のサイリウムで彩られた。
黒瀬が2年前に初めてセンターに就任したときの思い出深い曲「優しい風」で、ライブはスタート。メンバーは黒瀬をはじめ、坂本舞菜、水沢まいと勢揃いではなかったが、「雷・アドベンチャー」「どんくさい?Don’t Cry!!」など人気ナンバーを連発し、観客を沸かせた。
セレモニーでは、黒瀬の「白いバラをイメージしたケーキにしてほしい」という念願が叶い、豪華なバーステーケーキが運び込まれる。ここでぎっくり腰で休演中のリーダー・神谷えりなもステージに上がり、昨年と同じく黒瀬へ手紙を読んだ。
「私にとって5つも年下のサラちゃんは本当に扱いがわからなくて、どう接していいかわかりませんでした。あまり自分の意見を言わなくて、何を考えてるかわからなくて、実はそんなサラちゃんにイライラすることが少なくなかったです」とぶっちゃける場面もあったが、「数ヶ月前に後輩が何人かスチームガールズに入ってきたときに、とてもびっくりしたことがあります。いままでのサラちゃんと違いすぎて。先輩という立場が大きくなったからなのか、年下のメンバーがいたからなのか理由はわかりません。サラちゃんの中で何かが変わったわけではないかもしれないけど、数年間一緒に過ごしてきた私が感じた最近の黒瀬サラは、見違えるように大人になっています。自分の意見も言うし、思ってること、感じたことも伝えてくれるようになったし、話す機会が増えたからかもしれませんね」と、黒瀬の成長を実感。
そして、黒瀬がスチガの新曲「星たちよ☆」の作詞を担当していることにも触れ、「サラちゃんの存在がどんどん大きくなっています。サラちゃんはスチガデビューのとき最後列の一番隅っこだった。それがいまではスチガの顔であるセンターポジションをずっと守ってくれてるんだよ。体調も崩さず、よく食べてよく寝て、よく動いて、ステキなスタイルを保って、最近のサラちゃんを見ていて、女の子の成長ってこんなにも早いんだなとしみじみと感じています」と、黒瀬の鉄人ぶりを称賛しつつ、親心のようなものものぞかせた。
メンバー全員がファンからプレゼントされた生誕Tシャツに着替え、ライブは「青春宝石」で再開。水色の風船が舞う爽快な演出だ。さらに「destiny」→「HIGH and LOW」→「夏だね☆」→「全開☆ヒーロー」とスペシャルメドレーがあり、黒瀬の落ちサビ4連発で会場はフルボルテージ! 曲が再び「destiny」に戻り、黒瀬が水色に輝く客席の海をボート航海してみせた。
ラストは黒瀬が作詞した新曲「星たちよ☆」をパフォーマンス。この曲のみ神谷も参加し、この日の出演者全員がステージに上がり、大団円となった。
最後には黒瀬自身も挨拶。「私はセンターに立って、2年経ったんですけど、いまでも全然実感がないぐらい日々が早かった。センターになった頃は自信がまったくなくて、ステージとかでも笑うことが精一杯でいつも緊張していて。自分が真ん中に立っていいのかっていつも思っていて、親とかにも弱音ばっか吐いてて、そういう自分が凄い大嫌いで、ずっと直したいと思っていて」と、苦悩の日々を明かす。
続けて、「スチームガールズの初期メンバーは全然いなくなってしまったんですけど、常にスチームガールズを良くしたいって思っていて。でも最初は意識がまったくなくて、本当にダメなセンターでいいところなんて一つもなかったんですけど、いまではどんどん自分に自信がつくようになって、新しいメンバーも入って、いまのスチームガールズのメンバーは心が優しいというか、人の気持ちが凄いわかる子たちで。相談とかしても一生懸命考えてくれるし、まだ仮面女子とかスチームガールズに入ったばかりで全然できないこともあるんですけど、一生懸命やろうとしてくれるし、サラも期待している。これからずっと何があっても一緒にユニット活動をしたいって思えるメンバーです」と、スチガメンバーの絆の深さをアピール。
スチガの初期メンバーは黒瀬と神谷の2人のみとなってしまったが、「メンバーがいなくなってしまうというのは本当に悲しいし、『信じてたのにな』とかいっぱい思うところもあって。つらい悲しい思いもしたんですけど、そんなことには絶対負けたくないと思って頑張ってきたので、いまいるメンバーが、サラは一番大切です」と、力強く語った。
終演後、黒瀬は「去年とはまたパワーアップしていて。私推しじゃない方でもチェキを撮りに来てくれたし、去年とは全然風景が違いました。来年もここでセンターに立っていたいと思うので、もっとたくさんの方にお祝いしてほしいです。『スチームガールズを応援したい』と言ってくださる方がたくさんいたので、サラもファンの方に応えたいなと思いました」と、生誕祭を振り返る。
黒瀬といえば公演を休まないことでも有名だが、「とくに体調管理とかしたことありません(笑)。体調を崩さないので。骨折とかもしたことないし、大きな病気は熱とか風邪ぐらいです」という鉄人ぶり。
これを横目に、ぎっくり腰で休演中の神谷は、「“隠れ鉄人”ですよね。立花あんなちゃんが大きく言われてるからアレだけど、サラちゃんも休んでるところを全然見たことがないです。頑丈な子に育ってくれて嬉しいです」と、うらやましがっていた。
そんな黒瀬に対し、坂本は「第一印象は凄いおとなしくて静かな人だなと思ったんですけど、いきなり奇声を発したり、変わっていて面白い人だなと思いました。私的には猫のイメージですね」、水沢は「私がOZのときはおとなしくて、メンバーとワイワイしてるとことか見ることがなくて、スチームガールズに入ってからはどんな感じなんやろうってソワソワしてたんですけど、凄い明るくて。お腹を抱えて笑ったり、陽気な部分が見れて、仲良くなれて嬉しいです」と、それぞれコメント。
最後の挨拶でもメンバーの脱退について触れていた黒瀬だが、「ずっと悔しい気持ちでした。だから絶対辞めたくないと思いました。ずっとやっていくのが当たり前だと思っていたので」と、フィジカルだけでなく、メンタルでも力強さを発揮していた。
[セットリスト]
仮面女子:スチームガールズ
1.優しい風
2.Fate
3.雷・アドベンチャー
4.未来ノヒカリ-えらいやっちゃ人類-
5.どんくさい?Don’t Cry!!
6.青春宝石
7.destiny→HIGH and LOW→夏だね☆→全開☆ヒーロー→dsstiny
8.星たちよ☆