朝倉彩花涙のPrism卒業式！「アイドルになって後悔したことは一度もありません」

朝倉彩花のPrism卒業式が11日、東京・秋葉原P.A.R.M.Sで行われた。

Prismの他にも、OZ、仮面女子:スチームガールズなどで活動してきた朝倉が、3月10日に自身のブログでPrism卒業を発表。卒業式が行われたこの日の2部公演のトリにPrismが登場すると、場内は朝倉の担当カラーであるオレンジのサイリウムで彩られた。

この卒業式の模様はLINE LIVEでも生配信され、大盛況。1曲目の「ラプラポ-冬のプリズム-」から彩り隊(朝倉のファン)のテンションは最高潮で、メンバーの川村虹花、月野もあ、北村真姫も朝倉との別れを惜しむように、落ちサビになると手をつないだり、絡んでいく。

4曲目の「カラフルウェーブ」を歌い終えたところで川村が手紙を読み、「あやちょとはもう4年ぐらいの付き合いだよね。最初に会ったときはお互いまだ高校生で、制服でライブ会場に来てたのを思い出します」と、朝倉との出会いを振り返る。

続けて、「あやちょは最初OZの研究生から始まって、ステージには出れなくて、物販のみの参加でした。でも、あやちょの人気は凄くて、たくさんのファンの方があやちょにつられていきました。本当に私はこれは根に持ってます。一番最初に私のファンになってくれた方が、一目散に連れていかれたので…」という恨み節で観客爆笑！

気を取り直して、「あやちょがアリスプロジェクトに入ったきっかけは、このPrismに入りたかったからだよね。あやちょは誰よりもPrismを愛してくれました。あやちょと出会えて本当によかった。卒業しても、私たちはずっと劇場にいるから、また会いに来てね。大好きだよー！」とラブコールを送ると、川村と朝倉は抱き合った。

ライブは「Days」で再開し、朝倉がOZのドロシー担当時の楽曲「OVER THE RAINBOW」では、かつてのOZメンバーも登場！ラストの「アドベンチャー」では、仮面女子:スチームガールズメンバーも参加し、オレンジの風船も舞い、有終の美を飾った。

ここで、足のケガのため、ライブには参加できなかったPrismメンバーの澤田リサも登壇し、川村から朝倉へ卒業証書が授与される。

最後には朝倉自身も挨拶し、「私は高校3年生の夏にアリスプロジェクトに入ったので、約4年間ぐらいここで朝倉彩花としてアイドルをやらせていただきました。私はそれまでは普通の女の子で、アイドルヲタクでした。アイドルはスポットライトを浴びて、キラキラしていて、元気をくれたりとか、憧れの存在だったりとか、見てる分には凄く華やかな世界だけど、こうして実際にやってみると、楽しいことだけじゃないし、楽しいことと同じぐらい大変なこともありました」と、アイドルになる前となった後のギャップについて話す。

OZ時代も何度も辞めようと思ったことを明かしたが、「どんなときも応援してくれる皆さんがいたから、私は4年間ここでステージに立ち続けることができました」と語ったところで、涙が溢れる。それでも声を振り絞り、「無駄だったとか、アイドルになって後悔したことは一度もありません」とキッパリ。

昨年5月いっぱいで仮面女子:スチームガールズを卒業した後は、Prismとして、土日、祝日の一部公演のみ出演という極めて異例の活動だったが、「私はそんな目立ってるタイプでもないし、ガツガツしてるわけじゃないし、飛び抜けた何かを持ったわけでもないし、マイペースにやってきたんですけど、そんな私でも好きでいてくれて、応援してくれたファンの方には本当に感謝しかないです」と、彩り隊へ感謝のメッセージを送った。

終演後、卒業式を終えた感想を聞いてみたところ、朝倉は「終わっちゃったんだ…という感じです。約4年間、ここに自分の生活を懸けてやってきて、それが全部終わっちゃうわけじゃないですか。だから本当に終わっちゃうという実感がなくて、きょうちゃんと卒業式をして終えられて、新しい道に進む一歩でもあったので。ライブもびっくりするぐらい盛り上がっていて、それが嬉しくて。いい締めくくりができたと思います」と返答。

「OVER THE RAINBOW」には強いこだわりがあり、「あの楽曲はそのときの自分たちができる力を引き出して、頑張って、頑張って掴み取った曲なので。私も初めてその曲でセンターをもらったので、誰よりも『OVER THE RAINBOW』に対する気持ちは強いと思います」と、力強く語った。

「アイドル生活で一番思い出に残っていることは？」と質問したところ、てっきりPrism関係かなと思っていたため、「仮面女子になったことです。スチームガールズに上がったときのライブは本当に忘れられない。ライブは必死すぎて頭の中が真っ白だったんですけど、どちらかというと、仮面の儀のほうが頭に残ってます」という意外な返答が。

気になる今後については、「やってみたいことはけっこうあるんですけど、ゆっくりしながら決めようかなと思っています。ファッションが好きなので、そういうことに関わる仕事がしてみたい」と青写真を描き、「最後に彩り隊の方々へメッセージを」とお願いしたところ、「思い出すだけで泣きそうになっちゃうんですけど……本当にこんな私をずっと応援してくれていて、ありがとうという言葉では伝えきれないぐらいありがとうって思ってます。凄い感謝の気持ちでいっぱいです。多分、みんなのことを何か些細なことがあったら思い出しちゃうし、私は『みんなのこと大好き』とか言わないんですけど、本当に大好きです」と答え、大粒の涙を流した。