仮面女子:アリス十番・川村虹花「ステージデビュー10周年を目指す！」生誕祭で母親へ涙のメッセージ

仮面女子:アリス十番の川村虹花の生誕祭が27日、東京・秋葉原P.A.R.M.Sで行われた。

12月26日に二十歳の誕生日を迎えた川村を祝福するため、多数の川村軍団(川村のファン)が来場。生誕祭が開催されたこの日の2部公演のトリに十番が登場…と思いきや、場内で映像が流れる。どうやら川村が皇居前から秋葉原P.A.R.M.Sへの3kmの道のりを走る企画のようだ。

川村が走っている間、某局の24時間テレビのようにZARDの「負けないで」がBGMで流れ、観客も大合唱！ランニング中の川村へなぜか農家のおばちゃんから大根がプレゼントされ、場内が笑いに包まれる。楽屋の様子も同時中継され、十番メンバーは「なあちゃんがいない！」「もうライブ始まっちゃうよ！」と大慌て。そうこうしているうちに登場SEが流れ、なんと川村が大根を持ったままP.A.R.M.S入り！そのまま客席をかきわけ、川村がステージに上がり、無事に(？)ライブスタートとなった。

「最強☆サマー」からスタートし、のっけからカラフルな風船が舞う豪華な演出も。久しぶりに披露した「FLY HIGH!!!!!!!」を歌い終えたところでセレモニーとなり、川村が嬉しそうにケーキを頬張った。二十歳になり、成人の仲間入りを果たした川村へメンバーの桜のどか、立花あんな、森カノン、桜雪からお猪口、おつまみセットなどお酒にまつわるプレゼントが贈られる。

なんとここで、新曲初披露のサプライズ！のどかが振付を担当し、川村をテーマにした楽曲で、タイトルも「ナナカ」と発表されると、観客からどよめきが起こる。だが、それはメンバーが「ナ・ナ・カ！」と歌っただけで、わずか数秒で終わってしまうというオチ。リーダーののどかが、「とんだ茶番ですいません…」と頭を下げた。

気を取り直し、メンバーを代表してのどかが手紙を読む。「なあちゃん誕生日おめでとう！ついに成人。パンパカパーン！」と異様なハイテンションでメンバーも観客も困惑していたが、ここからはシリアスモードに。「なあちゃんは出会った頃、まだホント子供で、人見知りのせいか全然笑わない子のイメージでした。でも、Prismに加入したとき凄い輝いていて、この子は大物になるぞと密かに思っていました。そんななあちゃんはOZのドロシーになって、ますますキレキレダンスで輝きだして、スチームガールズでは十番を脅かす存在になってました」と、川村との出会いから現在までを振り返る。

続けて、「十番に加入したばっかの頃は人見知り大発揮で、最初はホントどうしようかと思ったけど、いまでは凄くアリス十番ぽくて最強のラッパー」と川村の成長を実感していることを明かし、「なあちゃんは先日、こう言ってくれました。『ステージデビュー10周年を迎えたい』。それを楽屋で聞いて本当に嬉しくて、10周年を迎えてほしいと思いました」とエールを送り、2人は抱き合った。

ライブは「シンデレラ」で再開し、川村は客席へダイブする。ラストの「ジャンピン☆ベイベー」では、川村の担当カラーである白のサイリウムが輝く客席の海をボート航海し、「二十歳になったぞー！」とシャウト。川村軍団が用意した虹色のアーチをくぐり、感動のフィナーレとなった。

川村自身も挨拶し、「私は2年半前の8月にアリス十番に入ったんですけど、とある人から『虹花は十番らしくない』って言われたのが凄い悔しくて。私はアリス十番に憧れてアリスプロジェクトに入って、やっと入れたユニットで、やっとアリス十番でステージできるって嬉しかったんですけど、やっぱりまだ私には十番らしさがなくて。それを言われたときに凄い悔しかったけど事実で、自分はアリス十番になりきれてなくて、どうしたらアリス十番になれるのかなとか、どうしたら溶け込めるのかなって悩んだ時期もありました」と胸の内を告白すると、感極まり涙を流す。

十番加入時はファンがつかなくて悩んでいたそうだが、「絶対アリス十番らしくなって、アリス十番、仮面女子のラッパーとしてかっこいいって言われるんだ！っていう強い思いを持ってたくさん動画観たり、上からステージを観て、この子いいなと思ったらどうやってかっこよくしてるんだろうって研究したり、練習したりしました」と、地道な努力を重ねたという。その甲斐あって、ファンが一人ずつ増えていったそうだ。

そして、川村はステージを見守っていた母親に向けて、「お母さん。二十歳になりました。住んでるところは違うけど、身体の心配とかしてくれてありがとう。私が芸能活動を始めると言ったとき、母子家庭になったばかりのときでお金がなくて。でも、ずっと夢がなかった虹花が初めて見つけた夢だからって応援してくれて、お母さんにいつも交通費とか出してもらって、こうやって芸能活動ができました。本当にお母さんには感謝でいっぱいです」と、涙ながらに思いを伝える。

最後に「私はステージデビュー10周年を目指します。これからもここで輝き続けたいと思います。メンバーと一緒にどんどん上に上がりたいと思います」と宣言してみせた。