仮面女子:アリス十番のセンター・立花あんな真っ赤な生誕祭！渡辺まありとの友情秘話明かす

仮面女子:アリス十番のセンター・立花あんなの生誕祭が14日、東京・秋葉原P.A.R.M.Sで行われた。

4年に一度しかない2月29日生まれの立花が23歳を迎え、この日の2部公演に生誕祭を開催。会場は立花のイメージカラーである赤のTシャツを着たファン、立花のトレードマークである赤仮面を被ったファンで埋め尽くされ、立錐の余地がないほどの大盛況となった。

トリにアリス十番が登場すると、赤いサイリウムが輝き、いきなり赤いジェット風船が舞う。十番メンバーは立花をはじめ、リーダーの桜のどか、森カノン、渡辺まあり、川村虹花、桜雪の6人。ライブは「負けないで☆」でスタートし、この日の主役である立花が落ちサビを務める度に観客の大歓声がこだまする。

「アリスの時間」の落ちサビでは、4月12日に仮面女子:アリス十番を卒業する渡辺のイメージカラーである黄色のサイリウムが輝き、立花と渡辺が抱き合う。「全開☆ヒーロー」では、曲の途中からスチームガールズの「COSMIC LOVE」に変わり、立花が「みんな大好き～！」と叫んだ。

「最強☆サマー」の落ちサビで、なかなか音楽が流れない…と思いきや、その間に赤仮面やイチゴがデコレーションされた真っ赤なバースデーケーキが運び込まれ、ケーキがステージ中央に置かれたまま、十番メンバーは同曲をパフォーマンス。そのままセレモニーへと移り、ファンからは生誕Tシャツやヲタ図鑑、花束、メンバーからはメッセージ入りの色紙やポップコーンやクッキーなどお菓子などがプレゼントされた。

その他、セレモニーではアリス十番への昇格が決定した澤田リサがステージに上がる場面も。

メンバーが生誕Tシャツに着替えている間、立花がソロでスチガの「優しい風」を歌い、観客を楽しませる。メンバーを代表して、立花とはチェリーブロッサム結成以来、4年の付き合いになる渡辺が手紙を読み、「あんなちゃんはアイドルとしてこうでありたいって心構えが凄く強く、今も昔もライブを絶対に休まなくて、それを4年間も続けて、やっぱり凄いって思います。どんなに疲れていても、『疲れた』って言わないようにしていたり、アイドルとしての心構えが誰よりもセンターだなって思ってます。私はそんなあんなちゃんがそばにいてくれたおかげで、この4年間続けてこれました。私をずっと支えてくれて、本当にありがとう」と、感謝の思いを伝えた。

自身がアイドル卒業を発表した2月22日、P.A.R.M.Sでの挨拶のことにも触れ、「私が楽屋に戻ったのはもう終電がない時間だったのに、あんなちゃんは私と話したいってずっと最後まで一人で残っててくれたよね。そのときに、『寂しい』って泣きながら何十回も言ってきて、初めてあんなちゃんの弱ってる姿を見て、私のことをこんなに必要としてくれてたんだって、4年経っていまさら気づいた。だから私が卒業するまでの残り1ヶ月はしてほしいこととか、悩んでることとか、助けてほしいこととか何でも言ってね」と、盟友・立花へメッセージを。

立花だけでなく、他の十番メンバーも涙する中、渡辺も目に涙を浮かべながら、「毎日ひたむきに頑張ってるメンバーが夢を叶えてくれるのが、私が卒業してからの夢でもあるので、みんな絶対夢を叶えてください。どんなに離れていても、ずっと味方でいるから。これからのみんなの未来を本当に楽しみにしています。いつもありがとう！」と手紙を読み終えると、立花と抱き合った。

そして、ここで元アリス十番メンバーでマネージャーの月村麗華も加わり、バースデーソングの「ハピ☆バデ」でライブは再開。「夏だね☆」では立花が赤い客席の海をボート航海し、400枚のメッセージカードをファンに投げる。ラストの「アリスのロッキン・ホラー・ショー」では赤い風船が舞い、この日の出演者全員がステージに上がり、大団円となった。

最後に立花自身も挨拶し、「P.A.R.M.Sは自分のファンじゃない人でもコールをしてくれたり、本当に温かい場所です。こんなに温かい場所ってなかなかないんじゃないかなって凄く思っていて、ここに立ちたいなって思ってる女の子もたくさんいると思うんです。いまここにいるステージのみんなに、ありえないぐらい凄いことなんだなって感じてほしいなって私は思います」と、メンバーに常設劇場の大切さを訴える。

続けて、「ここ最近は、アリスプロジェクトのメンバーが減ってしまったりとかで寂しい思いをさせてしまった方もいるかもしれないんですけど、私はいまここにアリスプロジェクトの一員としていることに、本当に誇りを持っています。いまここにいるみんなとしっかりさいたまスーパーアリーナに立って、そこをゴールじゃなくて、大きな通過点と考えて、もっとアリスプロジェクトで大きくなっていきたい、その先頭に立っていたいと思っています」と、仮面女子のセンターを務める責任感の強いコメントを残した。

生誕祭終了後、立花は「登場してからここは夢の国なんじゃないかっていうぐらい凄い幸せで、終わってしまうのが嫌でした。いままでの生誕祭はファンの方に祝ってもらってありがとうって感じだったんですけど、今年はみんなに私から感謝の思いを届けたいなって思って、一味違うものにしました。ファンのみんなにも伝わったんじゃないかなって思います」と、振り返る。

渡辺も今回の生誕祭は、「チェリーブロッサムっていう名前を決める瞬間から、あんなちゃんとは一緒です。一緒に阿波踊りを習いに行ったり。アリス十番も仮面女子も何もないときからずっと一緒で、今回が(一緒に過ごす)最後の生誕祭なので、最近入ってきた人たちにもいままでの私たちを知ってほしいなって思いました」と、特別な思いがあったことを告白。

渡辺がアイドル卒業を発表した際、立花は「おかしいなと思いましたね。生誕祭でもない普通の日の夜の部なのに、やけにカメラさんが多いんですよ(笑)。全員まありちゃんを狙っていて、ずっと物販中もまありちゃんをにらんでました」と異変に気づいていたようだが、渡辺は「あんなちゃんが夜中もずっと残っていてくれて、私は気まずくて。発表した後、みんなの前に現れられなくて。それであんなちゃんに本当の気持ちを全部話して、『いっぱい悩んで決めたことだから頑張って』って言ってくれました。この決断を信じて私は私で頑張るし、みんなも休まないで頑張ってきたので、絶対夢を叶えてほしい」と、楽屋で2人きりで話したことを思い返していた。

「やっぱりさいたまスーパーアリーナのステージに一緒に立ちたかった？」と聞いてみると、立花は「一番分かち合いたかったです。『やっとここまで来たね』ってセリフをまありちゃんと言うのをずっと想像してたんですよ」と、残念そうな表情に。

相次ぐ仮面女子メンバーの脱退にファンから不安の声も上がっていないか気になるところだが、立花は「言ってなくはないと思うんですけど、アリス十番のファンの方は変わらずついてきてくれてるので、私たちはそんなみんなのパワーになりたいと思っています」とコメント。

23歳になった現在の抱負を聞いてみたところ、立花は「自分で『私はセンターよ』じゃなくて、周りから認められる人がセンターだと思うので、これからもそんな人になっていきたいなと思います」と答え、「さいたまスーパーアリーナを満員にする自信は？」という質問に対しては、「きょうSOLD OUTにして、『さいたまもSOLD OUTにします！』ってかっこいいことを言う予定だったんですけど、それが…(笑)。でも、きょうの生誕祭をSOLD OUTにできなかった悔しさをさいたまスーパーリーナに向けて、もっと私のパフォーマンスや仮面女子、アリス十番を好きになってくれる人を増やしたいなと思います」と、悔しさを11月23日にぶつけることを明かした。